日本数学検定協会は2019年10月に実施した「実用数学技能検定(数学検定・算数検定)」大学程度・一般のレベルの1級に兵庫県西宮市の小学校4年安藤匠吾君(9)が最年少で合格したことがわかりました。
昨年、小学5年生が合格して話題になっていましたが、2年連続で記録更新となりましたね!
匠吾君は「合格を知った時は涙が出そうなくらいうれしかった。これからもたくさん数学を学んでいきたい」と話していたそうです。
どういう勉強をすればこうなるのか、とにかくすごいことですね!
というわけで実用数学技能検定1級の難易度、合格率など調べてみました。
目次
実用数学技能検定1級の難易度
1次試験は、60分で7問の計算問題を5問正解で合格。
2次試験は選択問題を5問中2問,必須問題2問。記述式なので部分点あり。
7割取れば合格。
基本的な知識を問う問題がほとんどですが、出題範囲が広く、1次試験の時間が60分と短いにでかなり厳しいみたいです。
問題のレベルは「大学・一般程度」と非常に大雑把で,何を勉強すればいいのか分かりにくいようですが、実際は、高校範囲で解ける問題もかなり多いみたいです。
実用数学技能検定1級の合格率
数学検定1級は、2018年度の合格者数は69人、合格率は5.7%。
今回は挑戦したのは494人で、71人が合格しました。
ということで14.3%くらいです。
昨年より合格率は上がっているようですね。
まとめ
これまでの数学検定1級の最年少合格記録は、2018年10月に合格した小学校5年生(11歳)でしたが、今回小学校4年生(9歳)が合格したことで、最年少記録が2歳更新されました。
合格した小学生は、1歳のころにテレビで流れていた「すうじのうた」に興味を持ったことをきっかけに、2歳ごろからは1~100の数字を並べる「数字盤」がお気に入りだったそうです。
幼稚園では九九と四則計算ができるようになり、車のナンバープレートの数字を10になるよう計算したり、「ナンプレ」をしたりして数学に興味を持ったそうです。
現在は、数学検定対策塾のオンライン指導や、授業の動画を制作、公開する「学習系ユーチューバー」のチャンネルを見て学ぶそうです。
数学検定には小学2年で初挑戦し、まず5級(中学1年程度)に合格。
小学3年では3級(中3程度)、準1級(高3程度)に合格。
今年4月に1級の1次、10月には2次に合格。
「地球温暖化を止める研究をしたい。今までの温度の上がり方や、対策しなかった場合の温度上昇のデータを出すことに数学が生かせると思う」ということで、将来が楽しみですね。