2月8日に、新型コロナウイルスがエアロゾル感染する可能性があると話題になっています。
飛沫感染や空気感染はよく言われていますが、「エアロゾル感染」は今まで聞いたことがありませんでした。
ということで、今回は、飛沫感染や空気感染とも違う「エアロゾル感染」についてまとめていきたいと思います。
目次
エアロゾル感染とは?
そもそも「エアロゾル感染」とは何なのでしょう?
「エアロゾル」とは、空気中に微粒子が安定して長く漂っている状態のことで、雲、タバコの煙、寒い時期の白い息のような状態です。
空気中にインフルエンザウイルスを含んだ微粒子が安定して漂い、それを吸い込むことで感染するのではないかと考えられています。
「飛沫感染」と「空気感染」との違いは?
飛沫感染
咳やくしゃみをしたときに、口から飛び散った細かい水滴のことを「飛沫」と呼びます。
この「飛沫」に細菌やウイルスが含まれていて、それを吸い込むことで感染するのが「 飛沫感染」です。
咳やくしゃみには水分が含まれているので、あまり遠くまでは飛ばず、すぐに地面に落ちてしまい、最大飛行距離は2メートル(換気状態にもよる)と言われています。
そのため感染者とある程度の距離が離れていれば感染の可能性は低くなりますね。
代表的なものはインフルエンザやノロウイルスなどです。
空気感染
せきやくしゃみから生じた病原体を含む水分の粒子「飛沫」から水分が蒸発し、空気中に漂っている非常に軽い微粒子を吸い込むことで感染することを言います。
飛沫よりも軽く、すぐに地面には落ちずに、長期間空気中に滞在し遠くまで飛んでいく、という特徴があり、飛沫感染より感染力が強いということになります。
代表的なものは、はしかや水疱瘡です。
エアロゾルとの違いは?
飛沫感染とエアロゾル感染は似ていますが、飛沫は水分を含んでいるために、口から飛び出した際に重力に引っ張られて下に落ちますので、空気中に漂うことはありません。
空気中の漂っているという点では「空気感染」に近いのかとも思われますが、一応「飛沫」になるので「空気感染」とも違います。
感覚的には「エアロゾル感染」は「飛沫」を含んだ「空気感染」という感じでしょうか?
まとめ
今回は、「エアロゾル感染」という聞きなれない言葉が出てきたので調べてみました。
新型コロナウイルスは、クルーズ船の中ではありますが、日本でもどんどん感染者が増えています。
もしこの「エアロゾル感染」であるのなら、ほとんど空気感染みたいに、感染力も強いものなので、今後は、人込みの多い場所に行かない、不要不急の外出をしないなど、今までよりももっと慎重に行動する必要がありそうですね。